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一般貨物自動車運送事業とは?|岐阜で許可を取得するための必須要件

一般貨物自動車運送事業許可
目次

一般貨物自動車運送事業の定義

 一般貨物自動車運送事業とは、「他人の求めに応じ、有償で、自動車(三輪以上の軽自動車及び二輪の自動車を除く。)を使用して貨物を運送する事業であって、特定貨物自動車運送事業以外のもの」をいいます。一般と特定の違いは、特定はその言葉のとおり、主に「特定の者」を契約対象としており、一般は不特定多数を対象としています。現在、緑ナンバーを取得する申請のほとんどは一般貨物自動車運送事業許可となります。

 岐阜県内でトラック運送業(緑ナンバー)を始めるには、中部運輸局から「一般貨物自動車運送事業許可」を取得する必要があります。この許可は非常にハードルが高く、要件を正確に把握した上での綿密な事前準備が明暗を分けます。

 岐阜市周辺でトラック運送業の開業を目指す事業者様に向けて、絶対に押さえておくべき「4つの要件(場所・人・車・お金)」をわかりやすく解説します。

1. 場所の要件(営業所・休憩施設・車庫)

 運送業を始めるにあたり、最も最初につまずきやすいのが「場所」の確保です。単に土地や広大な空き地があれば良いわけではなく、法律上の厳しい基準をクリアしなければなりません。

  • 営業所・休憩施設: 使用権原(自己所有または賃貸)がおおむね2年以上あること。
  • 車庫の広さと位置: 車両全台数を収容できる広さが必要です。原則は営業所に併設ですが、離れている場合は営業所から直線距離で10km以内(中部運輸局管内のルール)である必要があります。
  • 前面道路の幅: 車庫の出入り口に面する道路幅が、車両制限令に適合している必要があります(原則、幅員証明書の取得が必要)。
  • 関係法令のクリア(要注意): 都市計画法、建築基準法、農地法などに違反していないことが絶対条件です。岐阜エリアでは「手頃な物件を見つけたが、実は市街化調整区域で営業所として使えなかった(または、車庫にしようと広い土地を見つけたが実は農地であった)」というケースが頻発します。開発許可の要否や土地の用途は、契約前に必ず確認しましょう。

2. 人の要件(人員と資格)

運送業は安全第一です。そのため、運行を適切に管理できる体制が厳しく問われます。

役職人数・条件
運転手最低5名以上(短期雇用は不可)
運行管理者運行管理者資格証の保有者(最低1名、車両数に応じて増加)。受験資格にも要注意。
整備管理者実務経験2年以上、または整備士資格の保有者(最低1名)

※運行管理者と整備管理者は、原則として運転手との兼務ができません(規模による例外あり)。

役員の「法令試験」も必須

 許可申請後、法人の常勤役員(個人事業の場合は事業主本人)は、中部運輸局で奇数月に実施される「法令試験」に合格しなければなりません。関係法令から広く出題されるため、事前の猛勉強が必須となる大きな関門です。

3. 車両の要件

 トラック運送業を始めるには、最低5台の事業用自動車を用意する必要があります。

  • 軽自動車は含めることができません。
  • トラクタとトレーラーは、セットで1台とカウントします。
  • 申請時点で全台数が手元になくても、「売買契約書」や「リース契約書」などで使用権原を証明できれば申請可能です。

4. 資金の要件(100%の自己資金確保)

運送業許可において、最もシビアに審査されるのが「お金」です。事業を安定して継続できる確かな経営基盤が求められます。

  • 必要資金の目安: 車両の取得方法や賃料等にもよりますが、おおよそ1,500万円〜2,500万円程度になることが多いです。(人件費・燃料費等の6ヶ月分、車両費や施設賃料の1年分、保険料などを綿密に計算して合算します)
  • 残高の証明が2回必要: 算出された必要資金の「100%以上」の自己資金(預貯金)を、申請日から許可が下りるまでの間(約4〜5ヶ月間)、常に口座にキープし続けなければなりません。大切なのでもう一度。申請日から許可が下りるまでの間(約4〜5ヶ月間)、常に口座にキープ、です。申請時と許可直前の計2回、銀行の残高証明書を提出して厳格にチェックされます。途中で別の支払いに回してしまい、残高が要件額を1円でも下回ると許可は下りません。

 このほか、運輸開始まで従業員全員が原則社会保険、労働保険に加入していることが必要です。近年、社保逃れを許さない傾向が鮮明になり、新規許可の際だけでなく事業を開始してから守り続けないといけません。ついうっかりで、車両停止処分になりかねません。

まとめ:許可取得は「物件探し」の段階から慎重に

 岐阜で一般貨物自動車運送事業の許可を取得するには、「中部運輸局の10kmルール」や「農地法・都市計画法などの土地規制」、「数千万円規模の資金の常時確保」など、いくつもの高い壁を越える必要があります。

 特に営業所探し又は車庫探しの段階で土地の法規制を見落とすと、計画が根本から頓挫してしまいます。スムーズな開業のためには、物件選びの段階から、土地利用の法務と運送業許可の双方に明るい専門家へ相談することをおすすめします。

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